【余談】 【読書】 百田尚樹 『逃げる力』

【余談】 【読書】 百田尚樹 『逃げる力』

短編集 『幸福な生活』 『輝く夜』 を読んで百田尚樹ファンになって以来、
百田先生の本にはついつい目がいってしまうが、本書は、百田流逃走/損切指南本。

  勝負するときには勝負する、逃げるときには逃げる

――端からみると当たり前だが、当事者となると、意外にできていない、
つまり、大半の日本人は 「人生で最終的に勝利を得るための 『積極的逃走』」 (p.6)
ができていない、というのが百田氏のご指摘だ。

  自らの大切なものを守るための 「積極的逃走」 は、
  何かと戦うときと同じくらいエネルギーや精神力が要ります。
(p.22)

本来、「積極的逃走」 は生存本能であって、「逃げなければ命を落とす」
という局面であれば、人間は瞬時に逃げる能力を持っているにもかかわらず、
昨今、「生き物が持つ根源的な判断力が退化している人が多い」 のではないか、
というのが百田氏の着眼点である。

ブラック企業、パワハラをしてくる上司や取引先、DV男、
震災等の突発的危機、領土問題等の国難――このような類いのものから
「絶対的逃走」 を図ろうとしないのは、「幸せの絶対的基準」 が
確率していないがゆえに、自分の生き方に対する判断が下せていないからだと、
百田氏は斬る。

   自分にとって大切なものを見定めるということは、
  言い換えれば 「幸せの絶対的基準を持つこと」 です。

   自分の人生にとって、何さえあれば幸せなのか。
   その絶対的基準を持っていると、そこから外れることは二の次でよい、
  場合によっては逃げてもいいし、捨ててもいいという判断が下せるようになります。(p.202)

そんな百田氏の 「幸福の絶対的基準」 は、「自分自身の健康と家族」 と
仰られるし、それは私も100%同意するが、大抵の人びとにとって、
「幸福の絶対的基準」 となりうる落としどころは、結局、ここに帰着するし、
私も例外ではない。

というのも、こういう 「守るもの」 があるからこそ、「生きる意味」 が
あるわけだし、もし私が結婚もせず、子どももいなかったとしたら、
百田氏のこの考えに共感すらしないどころか、相も変わらず、
年収がどうのとか住んでいるところがどうのとかの 「相対的な基準」 で
「幸福」 を量っていたと思うし、いや、場合によっては、もっと酷く、
根無し草のろくでなし独身野郎に成り下がっていたは間違いない。

本書を読んで我が身を振り返り感じたことは、意外にも、そういうことでした。

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