【余談】 野内良三 『日本語作文術』

【余談】 野内良三 『日本語作文術』

  「作文に独奏は必要ない、使い古された言い回しを上手に使いこなせばいい
  ――これが私の文章作法である。」
  [野内良三 『日本語作文術』 (中公新書 [p.2])]

――「実用文」、つまり 「多様な場面に対応できる汎用性の高い文章」
の書き方を学ぶには、個人的には、本書がBESTかも。

本書の目標は 「達意」 の文章だ:

  達意の文章とは、こちらの考えていること (意) が
  正確に相手に届く (達する) 文章のことだ

  別の言い方をすれば、達意の文章は
    ①読みやすいこと
    ②分かりやすいこと
    ③説得力があること
  この三つの要件を満たしていなければならない。(p.ⅱ)

また、本書のモットーは 「型」 (パターン) の重視だ:

  本書は、高望みはせずに定型的な文章を書くことでよしとする。
  一定の言い回し (表現の型) を踏まえれば、
  誰にもそこそこの文章が書ける。
  文章を書くとは一定のマニュアルに従って定型表現を
  つなぎ合わせることだ
。(p.ⅲ)

そして、本書が説くのは 「型」 を重視する 「パッチワーク的文章術」 である:

  一定の言い回し (表現の型) を踏めば、誰にもそこそこの文章が書ける。
  文章を書くということは、一定のマニュアルに従って
  「決まり文句」 を組み合わせることである

  だから、文章を書くということは無限の可能性を秘めた大理石から
  まったく新しい像を刻み出す (創造行為) というよりは、
  説明書に従って模型を組み立てる (模倣行為) といったほうが
  むしろ正しい。(p.10)

本書では、「書くとは引用である」 とはっきり名言されているけど、
なるほど、そう考えると、文章を書くことがもっと気楽になる。

さらに、個人的には、「『和文和訳』 で表現力を高める」 という箇所が
すごく参考になった:

   基本方針はとにかく 「名詞を削ること」 である。
  名詞を少なくすればするほど 「こなれた」 日本語になる。
  書き換えの原則は次の三つである。
    [1] 名詞は動詞に換える
    [2] 形容詞は副詞に換える
    [3] 無生物主語は原因・理由、手段・条件、あるいは場所・時間の表現に換える
   あとは、この三原則の適用に付随する、
  表現のちょっとした手直しである。(p.88)

  (ex.)
  (1) 世界の人口増加が食糧補給の問題を提起している。
  (1)’ 世界の人口が増加したので (増加したために)、食糧の補給が問題になっている。

――これには、思わず唸ってしまった。

なお、その他本書に掲載されれている
作文に役立つ定型表現のリストは、実に、有用。

「実用文」 を会得するうえではつくづく 「ためになる」 一冊なので、
今後とも折に触れて参照しつつ大いに活用していきたい。

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