【余談】 【読書】 福島安正 「単騎遠征」

【余談】 【読書】 福島安正 「単騎遠征」

日清戦争、北清事変、日露戦争に出征、後に陸軍大将になられる、
福島中佐によるユーラシア大陸単騎横断地球半周紀行文
[本文は 『規範国語読本』 (新学社) を参照のこと]。

汽車や汽船による紀行とは訳が違うのだ。
単身騎馬でベルリンを発し、シベリアを横断し、ウラジオストックに出て
海路帰朝するという、行程三千八百里 (約14,000km)、
日数にして五百四日という常軌を逸した大旅行なのだから。

  余のこのたびの遠征は、前途に酷寒、酷熱の荒原、砂漠をひかえ、
  無人の荒野、幽谷を過ぎるものである。
  そのうえ護身の持ち物としては、ひとふりの軍刀と、
  友人から贈られた拳銃のみ。
  弧鞭遠征の旅にのぼるからには、
  もとより生還を期することはできない。
  成敗生死はともに天にあり、武運つたなければ、
  しかばねを外地の野にさらすばかりだと心に期しつつも、
  親しんだ土地と人々とに別れを告げるときは断腸の思いであった。 (pp.208-209)

旅の途上、この無法な試みを意気に感じ、
福島中佐に玩具の軍刀を抜いて敬礼するドイツの少年、
歓待するモスクワの騎兵学校の将校たち、
中佐を見て帽子を振りつつ健康を祝し宿をあてがうクレスツオフの年若き男女のふたり、
国家 「君が代」 を奏し、脱帽して敬意を表するぺルム市民
――いずれも胸を打ち、感に堪えない。

そして、ヨーロッパとアジアの境であるウラルを超えようと臨む際、
福島中佐は言う。

  「花よ、なんじはヨーロッパの花か、アジアの花か。
  いずれにもあれ、花は花なり。
  その色、その香、それ高下 (こうげ) あらんや。
  人もまた、かくのごとし。」 (p.226)

――明治の漢は異次元でカッコよく、痺れますね。

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