【余談】 【読書】 渡部悦和 『中国人民解放軍の全貌』

【余談】 【読書】 渡部悦和 『中国人民解放軍の全貌』

元陸上自衛隊東部方面総監である著者は、本書において、
世界一の大国を志向する現中国共産党政権の国家戦略 「中国の夢」 に基づいて行動し、
中国の世界進出を支えている人民解放軍に焦点を当てて現状を分析・評価、
その上で今後想定される展開を示している。

中国は自国の国益を最大限に実現するためには、フェアという概念など存在せず、
バーリトゥード [「何でもあり」 (Vale tudo)] で人民解放軍の軍事力を
日夜増強させている。

   中国の驚異的な経済発展や人民解放軍の急速な増強を可能にした背景は何か?
  貪欲に技術を他者から窃取し、その技術を改良しながら量で世界を圧倒する
  厚顔無恥さ
である。(p.6)

   民主主義諸国であれば犯罪と見なされる行為を平気で行う中国には驚きを
  禁じ得ないが、善悪とか倫理を超越して目的のためには手段を選ばない
  中国のやり方は、逆説的だが中国の強み
であり、我が国にとっての脅威であり、
  そこに私の危機感がある。(p.7)

結果、人民解放軍は今や目を見張るほど進化し、総合的な能力において
世界最強の米軍事力には及ばないものの、その差は確実に縮まっている。

人民解放軍の戦力の中で陸軍、海軍、空軍、ロケット軍の戦力増強に加え、
サイバー戦、電子戦、宇宙戦などの分野における実力も着実に向上し、
多くの分野で自衛隊を圧倒するまでになっている。

「戦って勝つ人民解放軍」 を後ろ盾にして、「民主主義国家では考えられない
『清朝最盛期の版図』 を取り返す」 (p.32) という19世紀の帝国主義的な考えの下、
強圧的で膨張的な対外政策を推進しているのが現中国共産党政権なわけだから、
そりゃ、無論、我が国にとっても剣呑であるには違いない。

ただ、それでもなお、この 「中国の夢」 は叶えられないかもしれないとして、
著者はその要因を3点に絞っている:

  ① 「社会主義市場経済の根本的矛盾」
    (→ 社会主義と市場経済は方向性が真逆だ)
  ② 「過剰な統制強化」
    (→ 独裁色が強くなると国家は衰退・没落の道を歩む)
  ③ 「米中戦争の発生」
    (→ 米中貿易戦争はすでに勃発している)

――いずれも、目下、絶賛進行中であるが、最も注目すべきは③だろう。

この推移次第では、「中国の夢」 実現どころか、現共産党政権、
いや、中国共産党そのものが瓦解する可能性も孕んでいるかもしれない。

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