【余談】 【読書】 ジョージ・オーウェル 『動物農場』 (山形浩生訳)

【余談】 【読書】 ジョージ・オーウェル 『動物農場』 (山形浩生訳)

このおとぎばなしは、訳者あとがきにあるように、
「ソ連、特にスターリンによる社会主義の歪曲に対する戯画化」 (p.200)
として描かれているけれども、それを踏まえずに読んだとしても、
本書では、動物として戯画化された人間が集団を形成し、
その中で権力を志向する者が登場すると、
その集団はどのような顛末を迎えるかが示されている。

メイナー農場のジョーンズを追い出した動物たちが求めていたのは、
「動物たちが飢餓と鞭から解放され、みんなが平等で、
それぞれが能力に応じて働き、強い者が弱い者を守る社会」 (p.98)、
要は、社会主義の理想であったはず。

が、結果、訪れたのは、
ナポレオンを筆頭とする豚とそれに従う犬が動物たちを支配する世界であり、
それは
「だれも思ったことを決して口に出せない時代、
うなる恐ろしいイヌたちがそこら中をうろつく時代、
衝撃的な犯罪を告白した同志たちが、」
八つ裂きにされるのを目にしなくてはならない時代」 (p.98)、
言わば独裁者個人に統治権が集中している社会だ。

本書のモデルは今は亡きロシア革命とソ連スターリニズムだけど、
  
  すべての動物は平等である。
  だが一部の動物は他よりもっと平等である。(p.147)

――このスローガンを地で行く国ないし集団は
――具体名は出さないが――
現在でも至る所にあるではないか……。

その時代と読む人によって様々な解釈が可能だということこそ、
まさに本書が古典として今なお有している力の源だ
」 (p.202)
と、訳者の山形浩生氏がいうように、本書の射程は
――著者の意図を超えて――広く、読後今もってリアルに恐怖を感じる。

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