【余談】 江上剛 『ラストチャンス――再生請負人』

【余談】 江上剛 『ラストチャンス――再生請負人』

TV東京のドラマを見逃してしまったので、
原作を読んでみました。

『ラストチャンス――再生請負人』
――読み終わるのが惜しくなるほど、最高の読後感ですね。

メガバンクの吸収合併を機に、
飲食店チェーンDFSのCFO、やがてCEOになる樫村 (かしむら) が、
債務超過に陥った会社を立て直すために、
いや、その会社で飲食に誇りを持って働く従業員たちを救うために、
誠実に行動し続ける姿は圧巻です。

意気消沈していたDFSの社員が精気を取り戻し、
各々の店舗を何とか立て直していこうとする様、
また、それを見て社長がこの会社を何とか潰すまいと発奮して資金繰りに奔走する様
――プライドも何もかもをかなぐり捨てて前進しようとする樫村の姿に
思わず感涙してしまいました。

特に、以下の樫村のモノローグの箇所は涙なしには読めません:

「私が、社長を引き受け、逃げ出さなかったことが
彼らにいい影響を与えているのだ。
北京秋天もそうだが、私が一生懸命やっていることが社員に伝われば、
社員も一生懸命になるという単純な真理が理解できた。
私が逃げれば、全ては終わりだ。
私が、この問題の多いDFSの社長を引き受けたのは、
彼らのこの笑顔を見るためだったのだ。

今、この事態に私がここにいる意味とはなにかを問われれば、
それは彼らの笑顔を見てくださいと答えるだろう。
 今まで色々な仕事に携わってきた。
しかしそれは銀行員として、あくまで間接的な関与だった。
経営が苦しい会社の立て直しもやった。
倒産寸前の会社が、現在は、隆々とした一流企業として活躍している。
それらの会社の名前を新聞などで見つけた時、自分の仕事に誇りを持った。
私が立て直したのだと思ったのだ。
しかし、実際は、銀行員であった私の役割なんか、
小指の爪の先くらいちっぽけなものだったのだ。
実際の企業の再建は、ここにいるような社員一人一人が
力を合わせたから可能になったのだ。
社長の喜びとはなにかと問われれば、
社員の未来に向かおうとする生き生きとした顔を見ることが出来ることだ。

私は、今、間接的、第三者的ではなく、
直接的、当事者的に再建に関わり合っている。
それは初めての経験だ。」
『ラストチャンス――再生請負人』 (講談社文庫 [p.292])]

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